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協賛企業インタビュー

麻生塾理事長の麻生健さんが思う次世代に大事な教育とは

LEAP DAYは「人財育成」や「社会的価値(ソーシャルインパクト)」を軸にWell-beingな世界を沖縄から実現するために、社会課題を共有し、解決するための1歩を後押しするような都市型フェスティバルです。そんなLEAP DAYは、その想いに共感してくださった協賛企業さま、クラウドファンディング支援者の皆さまに支えられて運営をしています。今回はその協賛企業の1つである麻生塾の理事長である、麻生健さんに「人財育成」をキーワードにインタビューを行いました。

麻生専門学校グループ 理事長 麻生 健(あそう たけし)

1981年生まれ。大学卒業後はブリヂストンスポーツ株式会社に入社。ゴルフトーナメントの企画運営に5年間携わり、その後家業の麻生グループに入社。2012年学校法人麻生塾統轄本部長に就任。2014年理事長に就任後は、アジアで通用する教育機関を目指し、インドネシア ジャカルタにて総合私立大学「BINUS University」と提携し、自動車工学等の2学科を創設、運営している。
2017年には日本のポップカルチャーの海外展開、人材育成を視野に、(株)ドワンゴ、(株)カラーと3社共同で(株)プロジェクトスタジオQを設立。
2019年には、外国人留学生の教育環境整備や永続的な受入体制強化を目指し、複数の教育機関、企業と地方創生・教育推進ネットワークを設立し、初代会長に就任。一般社団法人外国人留学生高等教育協会、一般社団法人近未来教育環境推進機構でも理事を務め、多角的な観点から外国人留学生の受入戦略を協議している。

今回のインタビューでは、麻生専門学校グループ理事長の麻生健さんから、人財育成というお話を軸に様々なことをお伺いしました。


先代から繋がる、人を育てるという想い

ーー本日はお話を伺えるのをとても楽しみにしていました。早速ですが、事業内容について教えてください。

麻生さん:麻生塾は昭和14年の創立以来「安心をカタチに生きがいをデザインする」というビジョンを持つ麻生グループの教育・人材部門の中核として、社会が求める人材を輩出しています。現在は九州最大級の専門学校グループです。 他にも2014年には、インドネシアの私立総合大学BINUS大学と提携し、インドネシアに共同で工学系の学部「Binus ASO School of Engineering」(BASE)を設立しました。教職員を数名派遣し、麻生工科自動車大学校と麻生建築&デザイン専門学校の教育ノウハウを活用した2学科を経営しています。

ーー麻生塾さんのホームページからも”人を育てる”ということに力を入れているのが凄く伝わります。人財や教育など”人”と関わる仕事のやりがいや、この仕事をしていてよかったなと感じた瞬間はありますか?

麻生さん:私が高校生の時に、当時理事長をしていた父と東京で食事をしていたんです。その時、若いスタッフが父に「専門学校の卒業生です」と話しかけていて、当時はそこまで気にしてなかったのですが、私が理事長を勤めるようになり、家族と食事をしているときに、同じように卒業生に声をかけてもらったことがあって。その時に、受け継ぐというか、繋がるなと感じて、この仕事をしてよかったなと思いました。

また、私も、他の教員もそうですが、卒業生が話しかけてきたり、学生のキャリアアップやスキルアップに携わっていると実感できた時が社会貢献に繋がっていると感じます。特に、うちには、分数ができなかったり、漢字が読めないような学生もいたり、そういう学生が多いんです。でも、その子達がうちに入学して、卒業して、社会人になっていく姿をみると凄くやりがいを感じます。

また、うちは離職率をすごく重視していて、学生のファーストキャリアに傷をつけないことが、彼らの将来のためにもなると思っているので、卒業生の離職率が下がっているのをデータで確認した時もやりがいを感じます。


専門性だけでなく、人間性を重視した人財育成

ーー私たちも人財育成プログラムを運営しているので、人を育てるってとても難しいなと日々感じるのですが、麻生塾さんで実施している人財育成の取り組みなどがあれば教えてください。

麻生さん:うちでは、グローバルシティズン・ベーシック(GCB)という、3段階の教育プログラムを構成しています。GCBⅠでは他者への思いやりや感謝の心を、GCBⅡでは夢や志を学ぶことで自己成長につながる夢やビジョンを描き、GCBⅢでは地域やアジアに目を向けながらリーダーシップを養成。さらに、海外研修を通じて国際的な視野を身につけるなどの人間性を重視したプログラムになっています。

私はGCB教育を行うためには、教員の質も高くなければいけないと思っています。学校生活で生徒がいい教員に巡り会えるかは運じゃないですか。多くの学生がいい教員と出会うためにも、学校側が教員を育てる必要があると考えています。なので、うちでは教員側も知識をアップデートするようなカリキュラムを取り入れています。

例えば、授業の質を高めるために、学校内の教員同士だけでなく、第三者の方からも授業の評価をしていただいています。教育のスペシャリスト達から授業のアドバイスをもらうことで教員の新しい気づきになると考えています。

ーー人間性を高めるために大事にしていることを詳しくお聞かせください。

麻生さん:GCBにも取り入れている思いやりや感謝の心もそうですが、責任感を持ってもらうことも大事にしています。

私は、責任感を持つためには、心の余裕と、多くの人から応援されているという実感が必要だと思っています。なので、入学式で毎回、学生達にむけて君たちは保護者をはじめ応援してくれている人が沢山いるということを伝えています。

人間性の部分で、今一番心配しているのは、SNSを使った批判が増えていることです。もちろん、自分の主張をすることは素晴らしいことですが、誰かの批判ばかりをしている人を応援したくなるのか、批判だけではなく自らが社会に価値を生み出すためには何をすべきなのかを学生達に考えてもらうためにも、GCBのような人間性を育むプログラムは今の時代に必要だと感じます。うちの学校の学生には、各分野の専門性を身につけてもらいながら、人間性も確立した社会人になって欲しいです。


小さな1歩でいいから、アクションを起こしてみる

ーー今回LEAP DAYに協賛してくださった理由を教えてください。

麻生さん:今の世の中、環境問題や他の社会問題など、他人事と感じている人が増えているように思います。しかし、責任感や主体性を持つことでその問題が他人事ではなくなってくる。そういう、社会問題を共有、共感できる環境を作っているLEAP DAYは素晴らしいと思ったからです。

また、Ryukyufrogsに関しても、Ryukyufrogsは学生を選抜して行うプログラムなので一律を求める人たちから批判の声もあると思いますが、その批判を恐れずにプログラムを運営されていること自体を応援したいと思い、協賛しています。

ーーありがとうございます!次に、麻生さんが考えている、これからの時代に求められる人財を教えてください。

麻生さん:麻生塾においては、学生、教職員ともに、人間性の成長を大事にしています。 その人間性という部分には、思いやりや、感謝の心、責任感などが入っていますが、それ以外でいうなら、自分で考えて行動できる人がこれからの時代に求められる人財なんじゃないかと思います。

世の中が便利になっているので、自分が本当に大事にしていることが何なのかを探さないといけない時代でもあると感じていて。自分が納得して行動しているか、人から言われてやる行動は意味がないのかなと。

それ以上は、十人十色でそれぞれの性格や個性があるので、人財像という形で固めないようにしています。

ーーそれでは最後に、LEAP DAY参加者へのメッセージをお願いします。

麻生さん:今回、LEAP DAYに参加された方には、参加して終わりではなくて、参加された方同士でどう思ったのか、お互いの意見を交換することによって、このイベントがさらに意義深いものになるのではないかと思います。小さなアクションかもしれませんが、一歩踏み出してみることで、次に繋がるのではないでしょうか。

ーー麻生さん、ありがとうございました!

LEAP DAY 2020は12/10(木)〜13(日)の4日間開催!

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今年のテーマは、教育、人財育成、SDGs、社会的価値(ソーシャルイノベーション)、地域イノベーション、観光、Well-being、ジェンダー、事業承継など盛り沢山!
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【一般】4日間通しチケット	¥3,500
【一般】1日チケット(12月10日)	¥500
【一般】1日チケット(12月11日)	¥500
【一般】1日チケット(12月12日)	¥1,500
【一般】1日チケット(12月13日)	¥1,500
【学生】チケット無料
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