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協賛企業インタビュー

ソニー宮崎さんが行う、未来を創造するためのお手伝いとは

今年のLEAP DAYは新型コロナウイルスの影響により、開催することも危ぶまれましたが、多くの協賛企業さま、クラウドファンディング支援者の皆さまに支えられ、12月10日(木)〜13日(日)の4日間オンライン開催をすることになりました。今回はLEAP DAYの想いに共感し支援をしてくださっているソニー株式会社の宮崎雅さんの仕事やこれまでのキャリアについてお伺いしました。

ソニー株式会社 Startup Acceleration部門 COSIA事業部 Ideation Service Team 統括課長 兼 プロデューサー

2005年ソニー株式会社入社、カメラ向けの画像処理エンジン(システムLSI)の開発に従事。2015年Sony Startup Acceleration Program(SSAP)に参画。
ワークショップやトレーニングやオーディションなどのアイディエーションのプログラム運営に従事するとともに、プロデューサーとして新規アイデアの事業検証から事業化、事業運営までを事業企画の観点から社内プロジェクトや社外の大企業やベンチャーを支援。
また大企業支援では事務局、経営企画のような立場の方々への、新規事業案件/プロジェクトの発掘・育成のためのステージゲートシステム導入支援を実施。

今回のインタビューでは、ソニー株式会社で働く宮崎さんが、どのような想いを持って働いているのか、どのような未来を創りたいのかお話ししていただきました。


映像って何だろう?という探究心からソニーへ

ーー本日はよろしくお願いいたします。それでは早速ですが、宮崎さんがソニーに入社した経緯を教えてください。

宮崎さん:大学、大学院時代に画像や映像処理の研究をしており、カメラやテレビなど画像や映像を扱うプロダクトを開発しているソニーでエンジニアとして働きたいと思ったのがきっかけです。入社当時はスマホも普及しておらず今のように誰もが気軽に動画を撮影してウェブにアップロードするような世界ではなかったのですが、動画をもっと簡単に扱えるプロダクトをソニーで実現したいと思って入社しました。

ーーそもそも、宮崎さんが映像に興味を持つようになったきっかけは何ですか?

宮崎さん:画像や映像処理に興味を持ったきっかけは、視聴する側としての映像が好きだったというのが原点です。綺麗な映像を見ると感動するなというのを子どもながらに感じており、それが成長するにつれそもそも映像ってなんだろう?と考えるようになっていました。

また、大学に入学してから世の中のデジタル化が始まったのも大きいです。以前はできなかった携帯での静止画の送受信ができるようになったりと時代が変化していたので、いずれは動画の送受信もできるようになるだろうと予想していたこともきっかけの一つです。


エンジニアからのキャリアチェンジ

ーー映像に興味があった宮崎さんはソニーに入社後、どのような仕事に就いたのですか?

宮崎さん:入社後、デジタルイメージングの部署でエンジニアとしてカメラ向けの画像処理エンジン(システムLSI)の開発に従事していました。画像処理エンジンは、デジタル一眼カメラα™シリーズやハンディカム、サイバーショット™など多くのカメラに搭載されていて、高画質で撮影するための技術がつまった部分です。その後、Sony Startup Acceleration Program(SSAP)でソニーグループ社員を対象とした新規事業オーディションの事務局長を務め、現在はIdeation Service Teamの統括課長としてソニーグループだけでなくソニーグループ以外の企業や大学に新規アイデアの発掘・育成のためのステージゲートシステム導入や、新規アイデアの事業検証から事業化までを支援しています。

※ SSAPとは
「Sony Startup Acceleration Program」はソニーが持っている起業のノウハウや開発環境を、新規事業を創りたいと考える全ての人に提供し、新規事業の立ち上げから販売・拡大までをサポートするプログラムです。
- ソニー株式会社 Sony Startup Acceleration Program Aboutより

ーーエンジニアから、SSAPの新規事業オーディションの事務局長になった経緯を詳しく聞かせてください。

宮崎さん:入社して10年くらいはエンジニアとして働いていました。当時、僕がいた部署では毎年ボトムアップに関する取り組みが行われていて、その取り組みの実行委員長になったことがきっかけです。実行委員長になると、社内で出たアイデアを役員にプレゼンテーションをするという機会があり、そこでソニーの中でも面白いアイデアが溢れていると気づきました。その後、SSAPが立ち上がった時に僕自身も正にこんなサービスが欲しかったという思いから手伝いをするようになりました。その手伝いが楽しくて5〜6年前に部署変更をし、現在の役職に就いています。


世の中に新しい価値を生み出すという夢を実現するお手伝い

ーー宮崎さんにとって仕事のやりがいを感じる時はどんな時ですか?

宮崎さん:世の中に新しい価値を提供したい、新しい事業を創りたい、という熱意をもった方々を支援できることに大変やりがいを感じます。事業化支援を行うプロデューサーとしては学生から社会人まで様々な方に伴走しながら、夢を実現するお手伝いをしています。新しいことを生み出すことは正直大変なことの連続だったりするのですが、苦労の末に新しい商品を生み出したり、事業ローンチが出来た際は自分のことのように嬉しいです。また最近は組織に対して、イノベーションが生まれる仕組みの構築支援をしていますが、世の中に新しい価値を生み出すことにチャレンジできているのも大きなやりがいです。

ーー実際にSSAPで行っている人財育成への取り組みなどがあれば教えてください。

宮崎さん:SSAPでは様々な取り組みを実施しています。先輩起業家の方々の起業のストーリーを聞ける講演、新しいアイデアを発想するためのワークショップ、新規事業の作り方やスキルを身に付けることが出来る実践的なトレーニングなどです。実際に事業化にチャレンジすることで事業開発をEnd to endで実践的に学ぶこともできるプログラムもあります。多くの方に参加できる取り組みとしてはアイデアコンテストがあり、11月末に『あなたの身近な環境問題』というテーマでSSAPアイデアコンテスト(https://sony-startup-acceleration-program.com/article347.html)を実施します。あなたの住んでいる地域、ふるさとなど、あなたの大切な「場所」ならではの環境問題と、それを解決する手段を考えよう。というものです。是非、環境問題についてご興味ある方はご応募ください。審査員には株式会社FROGSの山崎さんにも務めていただきます。

ーーなぜ、「場所」と「環境問題」というテーマになったのでしょうか?

宮崎さん:ソニーでは持続可能なビジネス活動を行い、環境に配慮した製品やサービスを通 し、ソニーらしい優れた技術やイノベーション、そして社会との共創によって持続可能な社 会の実現に貢献する取り組みを行っています。また、ソニーでは「環境負荷ゼロ」を目指した活動も活発に行っており、ソニーとしても多くの皆さまと一緒に解決したい課題であったため今回のアイデアコンテストのテーマに「環境」を選びました。しかし、「環境」とひとくくりにしてしまうと、大きすぎる課題で一般の人が自分事にしにくく、また環境問題の ために行動しにくいと考えました。なので、一人ひとりが大切にしたい「場所」を未来にど う残したいかを考えてもらうために、場所というテーマも入れました。


イノベーションを起こすのに年齢は関係ない。若いうちから失敗を恐れずたくさんチャレンジしてほしい

ーー次に、LEAP DAYやRyukyufrogsを応援してくださっている想いをお聞かせください。

宮崎さん:SSAPは意欲と才能のある方のチャレンジを支援するプログラムです。Ryukyufrogsも沖縄から次世代リーダーを育成する、若い世代にチャレンジを推進しているという点で我々の取り組みと共通するところが多く、またその考えに大変共鳴したというのが応援させていただいている背景にあります。新しい価値を生み出し、イノベーションを起こすのに年齢は関係なく、若いうちから失敗を恐れずたくさんチャレンジしてほしいという想いは同じです。沖縄から世界で活躍する、未来を創る若者が出てくることに大変期待していますし、どんな未来を創っていこうとされているのか大変楽しみでもあります。沖縄には素敵な文化と環境があるので、そこで育まれた感性で未来を創造してほしいです。


参加者のみなさんへメッセージ

ーーお忙しい中、インタビューありがとうございました!宮崎さんの深いお話が聞けて楽しかったです。それでは最後に参加者の皆さんにメッセージをお願いします。

宮崎さん:登壇者の熱い想いを肌で感じていただき、刺激を受けて自分も前向きにチャレンジしていこうと思っていただけるとLEAP DAY、Ryukyufrogsを応援している私たちも大変嬉しいです。コロナ禍で大変な状況ではありますが、いまだからこそ出来ることがあると思います。年齢も性別もチャレンジすることの大小に関わらず、みんなで新しい一歩を踏み出せると面白い世の中になりそうな予感がします。LEAP DAY是非一緒に楽しみましょう。


そして!ソニーさまには、1213(日)14:30-14:50のスポンサープレゼンにもご登壇 いただきます!今回、もう1人インタビューを実施させていただいた立花誠さんが登壇。立花さんのインタビュー記事はコチラから!

LEAP DAY 2020は12/10(木)〜13(日)の4日間開催!

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今年のテーマは、教育、人財育成、SDGs、社会的価値(ソーシャルイノベーション)、地域イノベーション、観光、Well-being、ジェンダー、事業承継など盛り沢山!
あなたが気になるセッションを選んでご参加ください。
(チケット購入方法の詳細はコチラをチェック!)

【一般】4日間通しチケット	¥3,500
【一般】1日チケット(12月10日)	¥500
【一般】1日チケット(12月11日)	¥500
【一般】1日チケット(12月12日)	¥1,500
【一般】1日チケット(12月13日)	¥1,500
【学生】チケット無料
【学校教員】チケット無料

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