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【5/9 のストーリーをより楽しむために】紙の伝統についてご紹介

更新日:2021年5月4日

こんにちは。

今期からLEAP DAY(リープデイ)のCommunity Director、伊藤です。


5/9(日)のAWSENさんとの連携イベントをさらに深く楽しむために『紙』について簡単にご紹介したいと思います。(マニアックになりすぎないように注意しました)


【アジア】【女性起業家】の視点を深く理解したい方は、AWSENさんのnoteをチェックしてみて下さい。過去のLEAP DAYとの取り組みもご紹介いただいてます。


当記事は、【沖縄とアジアの繋がり】【伝統文化の理解】の視点で構成します。

イベント当日もフォローアップをしますので、ネタバレしない程度にご紹介しますね(笑)



 

■ 紙漉きのルーツは中国


紙漉き(=紙を作る技術・手法)は、古代中国の四大発明(世界に影響を与えた)の一つとされています。


四大発明ってこんな感じ...

  • 羅針盤

  • 火薬

  • 印刷


日本へは朝鮮半島を経由して平安時代に伝来し、初めは特権階級だけの物だったのが、長い時間をかけて江戸時代には一般化したという流れです。(ものすごく端折ってます...)


中国で生まれた技術は、シルクロードを経て西洋にもたらされたし、今回のイベントで登壇いただくNhungさんの居るベトナム・東南アジアにも伝播していきます。


■ 沖縄の紙 = 琉球紙


沖縄へは17世紀に鹿児島から伝来し首里金城村(現在の首里金城町?)で紙漉きが始まりました。明治時代になって一度途絶えてしまうのですが、人間国宝 安部榮四郎の弟子である勝公彦さんにより1970年代後半に復活したそうです。


大量のキレイな水を必要とする紙漉きであること、当時の支配者が製紙法を門外不出としていたことなどを考えると金城ダムで有名な首里金城町で琉球紙の製造が始まるのは納得です。



■ 現代の紙にまつわるエトセトラ


皆さんが普段目にしている紙の多くは『洋紙』と言われるもので、原料や製法は和紙や琉球紙などとは異なります。


『和紙』においては、コウゾ、ミツマタ、ガンピ等、こういった低木の皮の部分が原料となり、琉球紙では芭蕉(バナナ)や月桃、カラムシ(イラクサ)など、自生する植物が用いられます。

『洋紙』は、木の皮ではなく幹が原料になります。


製法の違いにより、『硬い・柔らかい』『字が滲む』『光を通す』『すべすべ・ザラザラ』『破れにくい』などテクスチャーや用途の適性が違ってきます(是非、おうちや身のまわりで比べてみて下さい)



■ SDGs とかサステナビリティの視点で


皆さんの周りでも昨年からの日常の変化・働き方の変更で、さらに『ペーパーレス化』が進んでいると思います。


仕事では契約書類や行政への申請書類などの電子化を頑張っているところですし、書籍もpdfやepubで読むことが多くなりました。


とはいえ、個人的にですが、しっかり読みたい本や大切にしたい本は紙で印刷されたものが嬉しかったり...紙の良さを活かしたプロダクトは残って欲しいと思っています。


ペーパーレス化によってゴミを捨てる行為が減り自然環境の保全にも繋がり、テクノロジーの進化により新しいサステナブルな原料を使った紙が開発されること等が進むことで、私達と紙と自然の良いバランスがデザインされて行くのだと思います。


LEAP DAYでは2018年度よりパンフレットを再生可能なLIMEX(ライメックス)という植物由来の紙に替わる素材を使用しています。

LIMEXについて(https://tb-m.com/limex/

 

『和紙』や『芭蕉紙』などの紙がこれからも残り続ける意味とは?

テクノロジーだけではない、日常や世界をより良くしていくヒントをイベントで一緒に考えましょう。


→ イベントエントリー



 

<参考資料>




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